2回目の除染活動を行いました。

皆さんこんばんは。ガイガースコップ部隊 隊長の胡田(ebi)です。

7月3日に第2回目の除染活動を行いましたのでその結果を報告します!

まず、今回の参加者ですが、MMTメンバー5名に加えて東葛ガイガー会から@SOSOAOさん、@TatsuyaSasaki1さん、@greennnappleさんにも見学に来ていただきました。色々と技術的な話もできて非常に勉強になりました!今後も連携させてください。よろしくお願いします!

また、この日はNHKのTV取材も入り、撮影も並行しての実施となりました。こういうのは慣れていないのでカメラを向けられるとどこを向いて誰にむかって話したらいいのかわからなくなったりしました・・・。

さて、今回の除染活動のテーマは「実験」です。計測と除染を繰り返し行いました。道具も盛りだくさんです。
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■ガイガーカウンター
今回はGM菅をつかったガイガーカウンターが4台集まりました。シンチレーション式のものがなかったのが少々残念でしたが、噂の自作β線シールドを生で見れたのがよかったです。本当に凄い完成度でした・・・。
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今回は除染の効果を確かめるために、β線シールドあり、無しの2台をあえて地面に直接置いて計測を行いました。また、スピードを重視して平均値は取らずに時間をおいてから4サイクル経過後の値をそのまま拾う事にしました。

ですので、今回の計測値は市が公開している値との比較にはまったく使えません。あくまでも値の変化に注目して見ていただければと思います。

特にβ線シールド無しで地面に直接置くと、μSv/h表示の値は大きくなり正しい値ではなくなります。ですが逆にそのことによって表面の汚染の変化の度合いが分かりやすいはず…と思いこのようにしました。


■アスファルト
まずアスファルトで除染前の状態を計測。
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β線シールドなし:0.84
β線シールドあり:0.34

かなりの値の違いがあります。β線シールド無しはきちんとβ線を拾っており、β線シールドありの方はきちんとβ線がシールドできていることがわかります。
大きく出過ぎている値とはいえ、0.84も出るとちょっとドキッとします・・・。


前回の除染ではアスファルトはあまり値が下がらなかったのですが、今回はネット上で除染効果が高いと言われている重曹+グリセリンを用意してみました。
重曹:グリセリン:水を1:2:2の割合で混ぜ、それを撒いたうえで、デッキブラシで擦ってみました。その後、水で洗い流します。
今回は実験的意味合いが強いので、狭い範囲に対して行いました。
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この状態でまだ水で濡れているうちに計測を行いました。

β線シールドなし:0.84 → 0.43
β線シールドあり:0.34 → 0.39

結果、β線シールドありのほうは値が微増しましたが、これは計測誤差範囲だと思われます。一方β線シールド無しの方は大幅に値が下がりました。これは「β線の影響が無くなる程度には放射性物質が除去された」というように解釈できます(※水で地面が濡れていることによるβ線の遮断効果もあると思います)。それと同時に「空間線量が下がるほどには除染出来ていない」とも取れます。

この状態でさらに、重曹とグリセリンに対して水をほんの少ししか混ぜないようにしてもう一度実験してみました。
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かなり濃いめです。濃いほうが効果があるのではないかと思っての実験ですが・・・。

結果は・・・
β線シールドなし:0.84 → 0.43 → 0.45
β線シールドあり:0.34 → 0.39 → 0.41

残念ながら、効果なし、という感じでした。
やはり、アスファルトの線量を下げるのは容易では無いようです。

ただ、β線のシールド無しに関して値が明らかに下がっています。下がったということは多かれ少なかれ放射性物質が剥がれて流れたはずです。
事故後、一度も掃除をしていないような所は是非掃除をするべきでしょう。

■庭の土
次に庭の土に関してです。ここには3つの場所があります。

1. 事故後、一度薄く表土を削ったところ。
β線シールドなし:0.48
β線シールドあり:0.30

2. 事故後、まだ手を付けていないところ。
β線シールドなし:0.52
β線シールドあり:0.49

3. 1の場所から削った土を積み上げておいたところ。
β線シールドなし:1.08
β線シールドあり:0.59

見事に傾向が出ていました。削りとった表土の値の高さはかなりのものですね・・・。

【事故後、一度薄く表土を削ったところ】
まずは事故後に一度表土を削ってある場所の土をうすく(2~3cm)削って計測しました。
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β線シールドなし:0.48 → 0.22
β線シールドあり:0.30 → 0.21

値が落ちてます。土は削ればすぐに値が落ちることがここでも確認されました。
今回はどこまで掘れば変化がなくなるか(どこまで浸透しているか)を見るために同じ場所をさらに(合計4~5cm程度)削って再度計測しました。
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β線シールドなし:0.48 → 0.22 → 0.18
β線シールドあり:0.30 → 0.21 → 0.17

さらに値が下がりました。おそらくこれ以上は掘っても下がらなそうですが・・・、念のため、さらに(合計7~10cm程度)削って再度計測しました。
β線シールドなし:0.48 → 0.22 → 0.18 → 0.16
β線シールドあり:0.30 → 0.21 → 0.17 → 0.22

値がばらついていますが、計測誤差程度だろうと思います。




【事故後、まだ手を付けていないところ。】
次に、事故後なにも手を付けていないところの土も同じような傾向なのかを4~5cm程度削れば十分なのかどうかを確かめるために削って計測しました。
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β線シールドなし:0.52 → 0.37
β線シールドあり:0.49 → 0.30

先程のところと比べると、値が若干高めです。なので、さらに(7~10cm)削ってみました。
β線シールドなし:0.52 → 0.37 → 0.23
β線シールドあり:0.49 → 0.30 → 0.23

7~10cm程度削っておおよそ値が下がりきったでしょうか。


土へどの程度放射能が浸透しているかというのは土の質や雨の量等によってかなり変わると思われますが少なくとも今回実験した場所ではすでに梅雨などの影響もあり、地中の10cm程度までは浸透していたと考えられます。

この結果から、一律で何cm削る…というような対応ではなく、対象の場所で実際に計測をした上でその場所にあった深さを確認することが望ましいと思われますし、どんどん浸透してしまう可能性を考えると早急な対応が望まれます。

アスファルトの除染は難しそうですが、土は削れば劇的に値が落ちます。被曝は少なければ少ないほどよく、簡単に線量を下げられる手は打つべきだと思います。


作業後は土を土嚢に入れおかたずけです。
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・・・ちなみに余談ですが、TV撮影でガイガーカウンターの値を取るときに画面が反射して値が見えなかったりしてしまうので、手でおさえたり影を作ったりしました。TVの映像を作るというのは色々大変なんだなぁと改めて感じたりしました。
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それにしても、除染活動が「暑い」季節になってきて汗をダラダラ垂らしながらの作業となりました。次回以降はきちんとした休憩と水分補給をプランに入れた上で除染作業に望もうと思います。自宅の除染に取り組む方も熱中症には気をつけて作業をされるようにしてください!

(2011/07/05追記)
@SOSOAOさんから以下のコメントを頂きました。皆さん参考にしてみてください。
剥がした後は事故が収束するまでなにかでカバーするなり、安全な土でカバーするなりしておくといいよって書いたほうがいいかもです。剥がすにも限界あるので次があったら面倒です。ぼくだったらウッドタイルみたいなの敷きます。外しやすいし、なんかあったら染み込んで捨てやすいから。

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by matsudo_mmt | 2011-07-04 23:34 | ガイガースコップ部隊
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